君がいてくれるなら


驚いて目を見開いたままの私。

私の思考回路は全部

先輩でうめつくされてる。


先輩と、キスしちゃった。


目を閉じる間も無いくらい、あっという間の事だったけど


目に焼きついてて、目の前に居る先輩をまともに見れないでいた。


「あ、バス着たみたいだよ。」


もうすっかり何事も無かったかのような先輩の表情。

でも私を見る瞳の奥に、さっきまでよりも温かさを感じる。


先にベンチから立ち上がった先輩に手を引かれ立ち上がりバス乗り場へ歩いて行く。




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