君がいてくれるなら

[5] スイートスイート



昼下がりの公園

午前中の部活を終え一緒にいるのはいつものメンバー。

公園の中ほどにある広場に、大量に買いだして来た食べ物やジュースを広げ思い思いに時間を楽しんでる。


公園を囲うように植えられた桜の木

ついこの間までは、破裂しそうなくらいの蕾をつけ重そうに枝を揺らしていたのに。

4月に入ったとたんのここ数日の温かさを喜ぶかのように、一斉に花を開かせ

まるで美しさを競うように、淡いピンク色のドレスをまとった。


私達はその幻想的なファッションショーをトビキリの特等席で楽しむ。


ハードな練習の疲れも吹っ飛んで、おしゃべりに花を咲かせていた。





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