君がいてくれるなら
「これ位ちゃんと掴んでてよ、いい?
出発するよ?」
「う…うん!!」
Bun… Buuuun……
ゆっくりと前へ進み出したバイク
私はバイクに乗るのが初めてで、車とかとは違う変な感覚でちょっと怖い。
「うわぁぁ~。」
思わす声が出る。
だんだんスピードを上げて加速したバイクの振動は、思っていたよりも体に伝わってきて無意識のうちに先輩の腰に回した腕に力が入る。
だけど頬をきる風は気持ちよくて
スピードが心を弾ませる。