君がいてくれるなら


先輩への小さな恋は

約1メートルの距離で

それも盗み聞きの様な形で事実を知って

あっけなく散った


「散ったってゆうか、ある意味当って砕けたよね!」

「…ゔ。
確かに…って、もぅ!」


ニヤリと笑って私に突っ込みを入れるなぉ。

その通りすぎて、何も言い返せません!!



あれから数ヶ月がたって、季節はすっかり秋

あんなにジットリしていた空気が嘘みたいにカラカラになって

時折冷たい風がビュウっと吹いて、茶色くなった落ち葉を舞いあげて遊んでる。



11月


私達は文化祭の用意に追われてる。


私となぉの間で、あの日の出来心は笑い話にできる程に

その位、私の心は復活していた




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