君がいてくれるなら


バレンタイン当日

迷いに迷って私は今、地元のコンビニの前に居る


ドキン…ドキン…


時計の針が進む度に、鼓動の高鳴りが早くなる。


亮に協力して貰って待ち合わせた時間まであと少し


ちゃんとした告白をする訳じゃないのに、凄く凄く緊張してきた。


部活帰りで制服姿のままの私

2月の夜の冷えきった空気はジッとして待つには寒すぎて、時折ブルッと震える。


はぁ~


思わず漏れた白い息

追うように空を見上げると
澄んだ空に瞬く沢山の星

キラキラ輝くその光は、まるで勇気を送ってくれてるみたいに見えた。


うん、頑張ろう


そう思った時、こっちに近付いて来る足音が聞こえてきた。



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