君がいてくれるなら


「あの…コレ、先輩に…。」


紙袋を見て先輩はニコッと笑う。


「俺に?ありがとう。」


先輩は私の手から紙袋を受取ってくれた。

受取ってくれてホッとしたのも束の間


「「…………。」」


また沈黙が流れる。

ふと先輩を見上げてみると先輩は私を見たまま、えっと~って顔してる。


あっそうだった!
私まだ何も言ってない。
ただどうぞって言われても、困っちゃうよね。


「あのっ…よかったら…
あの…と…友達になってくれませんかっ?」


私は思い切って言ってみた。



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