君がいてくれるなら


目の前の先輩は、私の顔を見たままキョトンとしてる。

え…私なんか変な事言った?

自分の言った事を思い返してみる。


あぁ!
友達っていっても、どうやって?だよね。


「あのぅ…出来たらメアドとか番号とか交換して貰えませんか?」


ドキドキしながら私が言うと、先輩は「あぁ、いいよ。」うんうん頷く様に言ってケータイを取り出し


「じゃあ最初俺の送るよ。」


そう言って赤外線のポートを近付ける。

すぐに私のケータイ画面に

【菅原 将人】

データーが表示された。


「あ、来ました。
私のも送りますね。」


私も同じ様に先輩のケータイにプロフィールを送る。


「あ、きたよ。」


先輩はケータイを操作し「登録しといたよ。」そう言いながら、笑顔で画面を見せてくれた。




< 35 / 147 >

この作品をシェア

pagetop