君がいてくれるなら
それから数日おきに私と先輩はメールをするようになった。
〔お疲れ〕とか〔今日寒い〕とか何でもない事だけど
メールフォルダの件数が増えるたびに
メールをしない日の間隔が短くなるたび
メールの着信音が恋しくなっていく
チョコを先輩にあげてから
少しずつ少しずつ
だけど確実に
変わってきてる。
何が?って言われると明確には言えないけど
確実に変わってきてる
確証も何もないけど
私の中の何かがサワサワしてる
そう…
あの時みたいに
電車の中で始めて先輩を見たときみたいに
根拠の無い『予感』が私の胸の奥で大きく膨らんでいくのを感じずにはいられなかった。