君がいてくれるなら
「もしかして、もしかするかもね。」
そう呟いたなぉは渋い顔して考え込むようにしている。
「何がなの?」
意味がわからず首を傾げる私を見て、なぉは 真剣な顔で言う。
「脈ありかもね。」
「え?脈って…まさかぁ!」
イヤイヤそんなまさか。
いくらなんでもそんなまさかだよ。
そんなに上手く事が進むわけないよ。
"脈あり"
そう言われて飛び跳ねた心臓が落ち着くように、自分で自分に言い聞かせる。