君がいてくれるなら
先輩の言葉が私の胸を、きゅうっとさせる。
嬉しさで満たされている私は、何もためらう事なく
「はい。」
そう答えた。
数秒の沈黙の後、先輩は少し冗談ぽく
「って言うかホントに俺でいいの?」
私に聞くけど、私はもう気持ちがイッパイイッパイで冗談を受け流す余裕なんてないから
「…えっ!?
ぜんぜんいいです!!
私の方が、ほんとに私で良いんですかって思ってます。」
超マジメに答えてしまう。
先輩はそれを聞いて、あははって笑いながら
「実莉ちゃん、そういうとこ良いよね。」
言ってまた笑ってる。
あれ、私からかわれてる?
ちょっぴり不安になったけど
「かわいいと思う。」
そう言われて、ドキン!って胸が飛び跳ねた。