君がいてくれるなら
「あっ…。
もしかして今日一緒に帰れる?」
先輩の声を聞いて顔を上げると、先輩はニッコリ笑っていて
「荷物取ってくるから、ココで待ってて。」
そう言ってトレーニングルームに戻って行く。
直ぐにブレザーを着た先輩が部屋から出て来て、呼び止められたのか足を止める。
笑顔で中にいる先輩達と話してる。
「あぁ、分かってるって。
あ?お前と一緒すんなって。
ハイハイ、じゃーな!」
中からは笑い声と一緒に、冷やかす様な声も聞こえてくる。
「お待たせ。」
少し照れたように笑いながら先輩が私の所にきた。