君がいてくれるなら


「帰ろっか。」

「あっハイ!」


私は先輩と並んで、ゆっくりとグラウンドと校舎の横の道を歩きだす。

先輩はきっと私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれてるんだろうけど

こんなに緊張するもん?


先輩と帰ってるってだけで
一緒に歩いてるってだけで

ドキドキし過ぎて

足が上手く前に出なくて、普通に歩けない。


まだ部室の周りやグラウンドには生徒が何人か残っていて、並んで歩く私達に気がついたみたいで

ものすごく視線を感じる。



だからかな?

余計に緊張する…




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