君がいてくれるなら

「なんかガッツリ見られてるね。」


そう笑う先輩も少し照れてるのかな。

見上げた先輩の笑顔は少し赤い様に見えたけど、真っ赤に染まった夕日のせいかな？


「なんか突然、一緒に帰ってもらっちゃってすみませんでした。」


私は無駄に注目を浴びる事になってしまった事に申し訳なくなって謝る。

私がみんなと帰れば良かったんだもんね。


「え？俺も一緒に帰れたら良いなって思ってたから嬉しかったよ？」


ちょっとへこんだ時に先輩がそんな事真顔で、しかも私の目を見て言うから

一瞬、私の心臓爆発するんじゃないかって衝撃が全身を巡った。


今のは絶対に反則だと思う…。