君がいてくれるなら


ふと隣りの先輩を見上げる

そしたら先輩も私の方を見る

バチッと目があって、ドキッとする。


「けど本当に俺でいいの?」


突然聞かれて私は思わず立止った。


「えっ!いいですよ!」

「そう?」


驚きながら答える私を見て、クスッと笑って首をかしげる先輩。

なんでそんな事聞くんだろ?

私も首を傾げてしまう。


「いや、ちょっとしたヤキモチなんだけどね。」

「…ヤキモチ?」


私は更に首を傾げる。

先輩は私に微笑みかけると、止っていた歩みをすすめる。

私も先輩の背中を追う感じで、少し後ろを歩く。





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