君がいてくれるなら
先輩の手の温もりが手に残ってる。
手を繋いで歩いた残りの帰り道
ずっとドキドキドキドキしてて、繋いだ手が汗ばんでしまうほど。
だけど先輩と本当に付き合いだしたんだって実感がして嬉しかった。
先輩とバイバイをして家に帰ってからも、緊張が解けない。
心がやたらウキウキ弾んで頬が緩んでるのが、自分でも分かる位。
フワフワのマットの上
座ってゆっくりスクバの中の袋を取り出す。
先輩に貰った半透明の包みにかかった赤いリボンを解く
「わぁ…可愛い。」
クリスタルみたいにコロンとして、キレイに光を反射するガラスの小瓶
中には赤や黄色、オレンジなどの色とりどりのキャンディが詰まってる。
そしてその瓶を大事そうに、小さなテディベアが抱えてる。
こんな可愛いお返し受け取るなんて思ってなかったから
先輩にこんな風に気持ちをもらえるって思ってなかったから
嬉しくて思わず涙ぐんでしまった。