君がいてくれるなら


「どの人!?」


いつの間にかなぉも手摺から身を乗出す様にして、私の目線を辿ってる。

なぉには昼間部活に来る途中、先輩の話をしてたからすぐにピンときたみたい。


「あのね、あっ今ボール拾った人!」

「えっ?あれ?」

「違うって、もっとコートよりで、3人でいる内の左側だよ!」

「あっ!あっちか!
…へぇ~~~♪」


なぉは先輩の姿を確認するなり、私の方を見てニンマリ


「ん~ちょっと遠くてよく見えないけど…
実莉さん、いいん感じなんじゃないですかぁ~♪」


そう言ってなぉは笑った。




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