ワタシ
同じ部活
ということは
当然仲は親しいハズ。
――
ワタシの予測通り、
なかなか話しに入れ
ない。
部活の話しは尚更
わからないから
話にならなかった。
輪の中にいても、
“いる”というより
“紛れてる”という
ほうが合うくらいだ
った。
リホもワタシを誘っ
ておいて、何ひとつ
声をかけなかった。
しかし、チャイムが
なって席に戻ると、
何かと話かけてくる。
ワタシはただ、その
時を救いに数日過ごし
たが、ついに限界が
きた。
《チャイム鳴るまで
散々ほったらかしに
しといて、チャイム
鳴ったら今度はワタ
シ?!
冗談じゃない。
ワタシはリホの暇を
潰すための道具じゃ
ない。》

日が経つにつれ、
リホへのこんな感情
がワタシの心の支配
力を強めていった。
そして、存在を拒否
るようにまでなって
しまうほど、リホの
ひとの扱い方に失望
しきっていた。
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