ワタシ

授業が終わり、ワタシ
は早速リホに話しかけ
た。
「ねぇ、リホ??さっきリカについて話したじゃん??リホその時だんまりだったけど、何かあった??」
話し始めの明るいリホ
の表情は、最後には
すっかり暗い顔になっ
ていた。
《聞いちゃいけなかったかな。》
と戸惑いを覚えながら
も、リホに話して欲し
い一心で、ワタシは話
を続けた。
「リホ…隠してることがあるなら言って??」
そして、沈黙した静
かで透き通っていて
淀んだ空気が、ワタ
シ達を包んだ。
すると、リホが重い
口を開いた。
「実はね…」
ワタシは唾を飲んだ。―
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