ワタシ
懸命に歩きつづけること8分ほど…
ようやく校門をくぐり抜けた。
しかし、勝負はこれから。
これから自分のクラスをがどこか見つけなければならない。
新しいクラスに向かって歩く人たちのとは逆の方向へと足を進める。
「つくし!おはよぉ!」
声をかけられとっさに振り向く。
2年間同じクラスだったハルだ。
「おはよッ!」
焦りながらもにっこりと愛想笑いをする。
正直今はゆっくり立ち話している場合ではないのだ。
「あ、急ぎだった?じゃあまたゆっくり話そうか!」
ワタシが急いでいるとわかったのか、話を先延ばしにしてくれた。
「ありがとぉ!ごめんね!じゃあ!!」
ワタシは走り出した。
これではマジでやばい。
ワタシはついに歩き足らずに無我夢中で走っていた。