幼馴染みの初恋
ユイイは目に涙をためている。
「志紀鮫か?…志紀鮫と一緒だったんだろ?」
俺は相手が教師と聞いてすぐ志紀鮫が出てきた

「うん…志紀鮫先生に手伝ってほしい事あるからって家に呼ばれて…家がラブホ街の近くてのはビックリしたんだけどね…」
俺は深い溜め息をはく…
「で?家に行ったのか?家に連絡もなしで」
「連絡は先生がしとくって」
ユイはもう泣いていた白夜に信用されてない事。
「でも連絡はなかった…お前志紀鮫が好きって言ってたもんな」
白夜は夜の風のように冷たい声でユイを見つめながらそう言うと家に戻り始めた
「待って…違うの。」
白夜はユイの話しを聞かずに家のドアを開ける
「ユイ…お前なんてもう知らないから」
白夜はユイにそれだけ伝えると自分の家に入る。
ユイは白夜が家の中に消えた後子供のように泣いていた。何があったか、もっと聞いてほしかった…ユイは悪いのは私だ…私だと何度も心の中で思っていた。
ユイの母親がそろそろ入りなさいと声をかけユイは急いで自分の部屋に戻った。
次の日ユイは学校を休んだ。
俺はハヤテに昨日の事を話す、ハヤテは夫婦喧嘩だねと笑いながら言っていた…
志紀鮫が教室に入ってくると俺の所にくる。
ハヤテは志紀鮫を睨む、志紀鮫はそんな事を気にせず俺への質問攻撃
「君とユイは幼馴染みなのか?」
呼び捨てかよ…
「そうだけど、何?」
志紀鮫は一瞬微笑んだように見えた
「昨日の事は聞いた?」
「知ってる。でも全部じゃない。あんたが何故ユイの家に電話してないのかとユイがあんたの家に行ったのかがわかんない」
白夜は正直に答えた
「あれはね授業のプリントの整理とかしてもらいたかったからね。電話は話し中だったから後でかける事にしたんだよ」

怪しい。ただプリントの整理なら家につれて行く訳がない、何か企んでるに違いない。
「君はユイと僕の関係が気になるみたいだね…安心しなよ生徒と教師、なんてテレビの世界の話しだよ」
コイツよく喋る男だな、白夜はそう思っていた。

志紀鮫はそれだけ言うと教室を出ていく。
「なんだよ…あいつ」
白夜は不満な顔して志紀鮫の後ろ姿を睨む。
「アイツ…やばいね」
ハヤテが声をかけてくる、白夜にもヤバイと意味がなんとなくわかっていた
「あぁ…アイツ、ユイを狙ってる」
< 19 / 60 >

この作品をシェア

pagetop