幼馴染みの初恋
ユイと一緒に歩けるなんて幸せだな」
志紀鮫は学校の廊下でそんな事を言っていた
「そんなの彼女に悪いですよ」
志紀鮫は笑いながら彼女はいないと言った
「そうなんですかぁ!私もですよ。彼氏なんていませんよ〜」
ユイは誰に対しても接する事が上手い。
「あの、白夜君は彼氏じゃないの?」
ユイは一瞬ドキっとしながら答える
「あんなバカが彼氏なんて恥かしくて一緒にいられませんよ〜」
ユイは少し嬉しそうな顔で志紀鮫に話す
「たしかに、あの子は勉強も苦手そうだね」
ユイは、それを聞いて少しムスッとした…
「確かにバカで勉強嫌いだけど……良い奴です!」
志紀鮫は驚いた顔する
「ユイは、あの子の事になると必死なんだね」
志紀鮫はすぐ元の顔に戻る、学校を出て数分したくらいだろうかユイは志紀鮫の家は何処かと聞く
「言いにくいけど…ホテル街の通りにあるんだよね」
ユイは不安になった
「大丈夫だよ、何かしようなんて事はないから」
志紀鮫は優しく言ってきたユイは志紀鮫が何かしてきたら怒りますから!と言って志紀鮫の顔に軽く拳を当てる、
「あははっ…それは怖いね」
志紀鮫はユイがどれだけ怖いか知らなかったのだ…
二人は小腹が空いたので
ファミレスで軽く食べる事にした、そしてそこで白夜の事やハヤテの事を話す。「でね、ハヤテはその時から白夜と私といつも一緒に遊ぶようになったんですよ」志紀鮫は黙って頷いたり笑ったりしながらユイの話しを聞いていた。時間は夜の8時が終わる頃だった、二人は食事も終り会計をすませた、そして二人はホテル街まできた、
「て…照れますね。」
ユイはこーゆう所は来ないので慣れていないのだ
志紀鮫はユイの肩を抱き大丈夫だよ…と言ってホテル街を抜けていく。
誰が見ても援交だろ…と思うオヤジとギャルのカップル…父と娘にしかみえない二人組…そしてバカな女と頭の良いカップルとすれ違う。色々な人達が出たり入ったりを繰り返していた。
ユイは目を閉じて歩いている
「あの…先生。ここ抜けたら教えてください」
志紀鮫は軽く笑って頷く。
その間に二人の会話はない…
「ユイ…抜けたよ!」
志紀鮫の声の後にユイは目を開ける、ふぅーっ。ユイは深い息を吐く…
「志紀鮫先生の家は何処ですか?」
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