幼馴染みの初恋
ユイは夢を見ていた。
花畑にユイは立っていた、空は夕焼けのようで赤い色に染まっていた…
ユイは花畑を歩いていく何処までも続く花畑、すると二人の子供が見える、その二人は男の子と女の子だった。
それは幼い頃のユイと白夜、二人は仲良く話しているようで顔いっぱいに笑っている、ユイの頭の中に二人の会話が聞こえてくる
「白夜は好きな人いる?」
子供のユイは白夜に問いかける白夜はユイの頭を撫でてやる
「好きなのは、お前だ!俺がどんな悪者からでも守ってやる」
子供の時の二人はいつもこんな事言っていた
「じゃぁ…白夜のお嫁さんになる」
ユイは白夜のホッペタにキスをする
ちゅっ…
「これは私のファーストキスだよ!」
ユイは少し恥かしそうに笑う白夜もそれにつらて笑っている…
本当に…本当に仲が良い。
ユイの目からは涙が流れていた。昔は言えてた事が大人になり言えなくなる…
当たり前な事が当たり前ぢゃなくなる。
突然ユイは暗闇に落とされる
まるで今の自分と一緒のように、そこにはさっきのユイがいるユイは大人のユイに話しかける
「お姉ちゃん、白夜すき?」
ユイは答えずに黙っている 「まだ本当の気持ちになれないの?」
子供のユイは大人のユイに映像を見る、その映像はユイを必死に探す白夜の姿だった、その映像と一緒に白夜の気持ちもユイの頭の中に流れ込んでくる…
ユイ…俺は…お前が心配だよ、何処なんだよ。こんな時だけ世話やかすなよ…俺……お前に何かあったら…
白夜の気持ちはここで途切れる。
「お姉ちゃん、白夜は正直に気持ちを伝えるつもりだよ」
ユイは子供のユイに顔をむける、
「どーゆう事?」
小さいユイはこれから先は二人の問題だと言って静かになる
「ただ…一つだけ…お姉ちゃんが白夜に正直になった時…少しだけ辛い事が起きるよ。それに堪えれるかは、お姉ちゃん次第だよ」
それだけ言うと子供のユイは消えていった。
ユイは目を覚ます
夢の内容は起きたばかりなのに、もう忘れかけている
「思い出せない…」
ユイは時間を見ると白夜が帰ってまだ20分しか経っていない。
そしてユイの頭の中では一つの言葉だけが思い浮かぶ
正直になれ…正直になれ…正直に…
ユイは夢の事は覚えてないがこの言葉の意味はわかっていた
「正直になれか…」
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