幼馴染みの初恋
次の日
ユイは元気になり久し振りに学校へ登校をする。
白夜と逢い元気になったとユイは白夜に笑顔を向けるが白夜は何かぎこちない。二人はいつもと違い、二人の周りには暗い空気が漂っている。
「もう!せっかく私みたいな美人と登校してんだから、少しは嬉しい顔しなさい!」ユイは横目で隣を歩く白夜を見る
「あぁ…」
白夜は一言返事でそれ以上は何も言わなくなる…

ガッ…

ユイと白夜の肩に手がかかる。
「よっ!お二人さんっ♪」
ハヤテだった、ハヤテはいつものように元気に登校してきた。
ハヤテは白夜の決めた事はユイには何も話さないようにしている。
「二人共暗いから皆二人を避けて歩いてるにゃん♪」
二人はハヤテに言われた後に周りを見る。

キョロ…

キョロ…

よーく見ると皆がユイと白夜を避けるように歩いている。
「なっ?ユイちゃんも白夜も暗いし目が怖いにゃん♪そんな時は…」
ハヤテは白夜の目の端を引っ張る。

グィ〜っ…

グィ〜っ…


「ハヤテ痛い…やめろよっ!」
白夜は今までにない声を出して、ハヤテを殴る。

ドガッ…

「いたいにゃ〜んっ♪」


ハヤテは、その場にしゃがみ込んで軽く泣く。
「ユイちゃんに昨日の事言っちゃうよ?」
ハヤテは白夜に囁く、でもユイに聞こえていた。
「何?昨日の事って?」
白夜はハヤテをもう一発殴る。

ドガッ…

「うるさい!」
今度はユイに怒る。
「ごめん…先に行く。」
白夜は一人走って先に学校に行く…

ダッダッダッダッ…

「もう…アイツ何なんの?」白夜の後ろ姿を見ながらハヤテを起き上がらせる。
「二回も殴るなんて、あんまりだにゃぁ…」
それでもハヤテはニコニコしていた、ハヤテとユイは暫くして学校へと歩き出す。
「アイツの決めた事って何?」
ハヤテはまだホッペタに痛みがあるようで手でホッペタを抑えている
「そーゆのってさ…本人から聞くもんだよ」
ハヤテはユイにニコニコしながらホッペタから手を離す。
「あんな必死に焦ってる白夜見た事ないんだよね…」
ユイの少し後ろ歩くハヤテの足が止まる。
「なんで必死ってわかるの?」
ユイはハヤテに振り返り、その時ハヤテにはユイがないているように見えた。
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