幼馴染みの初恋
ハヤテは意味のわからない説明をした…
私は遠恋なんて我慢できない…


白夜とは離れない約束したもんっ…




そこへ白夜が走ってくる。
タッタッタッ…



はぁ…はぁ…はぁ…


息切れが激しく汗までかいている。
「お前ら…はぁ…はぁ…探したぞっ…家に電話しても…はぁ…いない…し……」

どれくらい探していたのだろう、汗は滝のように流れはじめている
「あつい〜っ」
白夜は着ていた服を何枚か脱ぐ、それを見てハヤテが飛び付く…
この後は、おきまりのドタバタ。
「明日…母親が帰国する」
その白夜の一言でハヤテとユイは氷つく…

「本当なの?」
最初に声を出したのはユイだった…
「うん…」
空気が重くなる…
その時ハヤテが声をだす
「行くとしたら何時かな?」 ハヤテは下を向いたまま白夜に声を浴びせる。
「朝の七時ぐらい…」
母親は今日の夜に着くとあの後に電話があって白夜は、ただ頷くだけだった。
「わかった…」
ハヤテは白夜とユイを残し姿を消していく…
「ばかっ…」
また泣き始める、涙が溢れて止まらなくなる…
幸せが来たと思うと…すぐ何かが起きる。
「まだ行くなんて行ってねーよ…」
ユイは白夜のの顔を見ずに走って帰って行く…
「二人に嫌われたかもな…バカだぜ…俺…くそっ…だっせーな…」
白夜は薄暗い空に顔を上げて涙を流した…

二人へのモヤモヤした気持ちが晴れないまま白夜は母親を空港に迎えに行く。
「おっせーなぁ…」
母親を待つ白夜の後ろから誰かが近付いてくる…
「だーれだっ?」
手で目を隠される。
間違いなく俺の母親…香絵だ…
「やめろよ…母さん…」
香絵は、つまらない顔をする。
「可愛いくないわねぇ」
お前の性格だって可愛いくねーよっ!なんて死んでも言えない…
「帰るわよっ…」
家に帰って二人で色々な事を話す。
ユイと付き合った事も話した…
それを聞いた母親はユイの家に挨拶しに行くと言い出した
「俺は寝とくから勝手にしろよ」
数分寝ていたと思う…
母親はまだ帰っていない。女の立ち話と買い物は長い…
目覚めにコーヒーを飲もうと台所に行くと電話が鳴る…
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