幼馴染みの初恋

｢明日…行くから…｣
ユイは何か悩みながら言っていたようだった。
気のせいだと思い俺は手を振りながら家に入る…

家に入ると母親は寝ている…

しかも…俺のベッドで…
俺は母親に振り回されてる気になった…
ベッドの横を見ると荷造りがしてあり置き手紙があった…




白夜へ

おかえり…

ユイちゃんと上手く話せた？
二人が納得した話しが出来たなら母さんは安心だよ。
明日は早いんだから早く寝なさい。
｢ばかっ…｣
俺は母親に一言浴びせて、はだけている毛布をしっかり身体にかけてやった。
俺も今日は色々あったから早く寝る事が出来た…

朝は最悪な目覚め…
何か部屋が焦げ臭い…


まさか…
急いで起き上がり台所を見ると母親が料理を作っている…
あのババアはユイ以上に料理が下手だ
｢ばかっ！料理すんなよ！｣
急いで母親を止めようとしたが遅かった…


ボンッ…

オーブンが爆発した。
｢何焼いてたんだよ！｣
中は何を焼いていたかわからなくなるほどに目茶苦茶になっていた。
｢息子のために腕をふるっただけぢゃい｣
ふてくされる我が母親…
そんな年齢ぢゃないくせに…こいつの年齢は……



ゴンっ…

まな板の角で頭を叩かれる…
｢いって〜！何すんだよ｣
あんたが変な考えしてたから…あと、なんとなくよ。
疲れる母親だ…

ドンっ…

｢いって〜！またかよっ｣
母親は白夜の言葉を無視して風呂に行く…
くっそ〜


｢ユイ〜起きないと白夜君の見送り間に合わないわよ〜！｣
ユイは起きているが布団から出て来ない。
｢行かない…行きたくないよ…｣
ユイは布団の中で泣いている。
少ししてから白夜の母親がユイの家に来る
一緒に空港まで行こうと誘ってきた…
ユイの母親は後でユイを連れて行くからと断ったらしい…
白夜と香絵が出て行く姿をユイは見ていた…
｢行くぞっよしっ！｣
ユイは一番可愛い服…つまり勝負服を着て行く事に決めた…
｢ユイ〜！早くしないと間に合わないわよ…｣
ユイは二階から急いで降りてくる…｢お母さんっ！急いで空港まで送って！｣


タクシーで空港へ向かう白夜と香絵…
二人の会話は少ない。
｢本当に良かったの？いやなら…｣