幼馴染みの初恋
「ハクぅ〜大好き〜♪」
ハヤテは、そう言っているように聞こえた。
俺はハヤテに手を振りハヤテと別れをした…
しばらくすると空港に着く次の飛行機が来るのは三〇後。
「ユイ…」



「お母さん…急いでよ〜」
ユイと母親は空港に急いで向かっていた…
「あんたがモタモタしてるからでしょ!」
二人の中は険悪ムード
「だって〜…この服は大好きな人と大事な時に見せたかったから…」
悲しげな顔するユイを見た母親はニッコリと笑う。
「任せなさい!」
母親は急にスピードをあげる。
高速道路でもないのに100は出ている
「捕まるよ…」
こんなにスピードが出ているのに母親は私の顔を見て。「空港についてから捕まるわよ」と言う…

後ろを見るとパトカーが3台に追われている
「お母さん…前何の仕事してたの?」
一瞬母親の目が光ったように見えた…
「仕事は普通の事務的な事だけど…元走り屋よ」
あんた…こえーよっ。私は思いました…
「着くわよ!」
気付くと空港は目の前だった…
「あんたはさっき行ってってなさい…」
母親は車を止めて私を行かせてくれた
振り返ると母親は警察に説教されていた。私も後で怒られたんだけどね。


「白夜ーどこぉ?」
走りながら白夜を探す。
でも白夜の姿は何処にもない。



「もう時間よ…」
母親の声が胸に突き刺さる ユイは俺の前に姿を見せなかった…
俺は諦めて行こうとしたらユイの声が聞こえた…

「ユイー!ここだよ…ゆい!」
必死に叫んだ…
ここでユイに別れを言えないと帰って来れない気がしたからだった…
ユイの姿が見えた、人波を掻き分けてユイの手を掴んでユイを強く抱き締める…
「おれ…おれ…ユイが来ないかと思って…」
ユイも俺も泣いていた…
どれくらい泣いていたかは忘れた…
「私も…私もだよ…白夜…好き…大好き…」
そして俺はユイの服に目をやる、まるでドレスのようで上手くピンクと白の融合ができていて、何処かの国にいるお姫様のようだった…
「お前…可愛い」
俺はユイにそれしか言えなかった…
「白夜…何年も待ってるよ………」
わかってる…ユイ……人の目なんて関係ない。
もう決めたんだ…お互いが素直になり互いが認め合うと。
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