幼馴染みの初恋
ただいま…そして、おかえり。
皆、元気?
ユイだよっ♪
私は今、大学二年!
あのバカからはエアメールすらないです。
もちろん帰国すらしてません…
はぁ〜あのバカの事だから海外でバカしかしてないと思います。
えっ!?
淋しくなんかないよっ♪
私は大丈夫!
もう泣かないから♪泣いた白夜にフラれるからねっ…
ハヤテはホストクラブで働いています。
ホストクラブには良い男が沢山だから良い事あるかもなんて言ってました。

白夜の事は好きぢゃなく、今度は憧れとして白夜みたいな人になるって言ってました。
たまに逢って話し聞くと凄いです、
お酒を飲むのが嫌になるってハヤテが弱音を吐いてました♪


白夜が海外に行ったまま三年も私は無視されてます。アイツ私の事忘れてないかな。
たまに不安になっちゃいますっ…
今も高校と変らない道を歩いてます。
高校の近くに大学があるから歩いて行けるんです。
毎日白夜の家に行き、返事のないドアに三回ノックする…やっぱり返事がない。
ハヤテが来る杉の木まで来て後ろを振り返る。
ハヤテもいない。
なんか淋しい…
三人の関係が昨日の事のようにユイの頭に浮かんでくる。
「白夜…本当にバカだなぁ。」
ユイが杉の木を見ると子供二人と大人が一人何か話している。
「この木の下でキスすると付き合う事できるぞ」
ユイはまた思い出し笑いをする
「あはは…懐かしい…白夜と本当に付き合うなんて…あの時は思わなかったなぁ」
ユイは、空を見上げて手両手を口に当てて叫ぶ
「ハクヤ〜っ早く帰って来ないと浮気しちゃうぞっ」
ユイは叫び終わると杉の木を見る
「おいおい…それは酷いな…せっかく帰ってきたのに」
白夜の声がした…
ユイは後ろ振り向く。
すると、そこには白夜がいた
「ただいま…」
白夜は、あいかわらずのバ…いやいや、あいかわらずの姿で立っていた
「おかえり…」
白夜はユイを抱き締める
「連絡もなしで…いきなりなんて…バカ…」
ユイは白夜の腕の中で呟く 「今…お前の前に俺がいる…それで良いぢゃん」
二人の間には長い時間会話がなかったが…
そんなものなくても良いようだ…
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