あなたのことが大好きでした


「なーつ!!今日の昼休みさぁ学校案内してくんね?」

…どーしよっかな…

「ってか、下の名前で呼ばないでくんない?
仕方ないから案内してあげるよ」

「まじで~ありがとな。
そー怒んなって!俺のことも拓也でいいから。なっ?」
あっ…なんで私、案内してあげる
って言っっちゃったんだろう?
好きでもなんでもないのに…

しかも、拓也って呼んでいいって言われたとき
うれしかったのはなんでだろう…?






まだ私は気付いてなかったんだ。
あなたのことを好きになってる、なんて。
そして、このことがきっかけで
凜との関係が崩れていくことさえも…
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