あなたのことが大好きでした
小野への返事
私は、凜に後押しされながら
小野を放課後の屋上に呼び出した。
「あ~凜~緊張するよお…」
「なーに言ってんの!!なつなら大丈夫!
ってか、もう告られてるんだから、
返事するだけじゃん。
そんなに緊張することないって!」
「そーだけど…」
今、私たちがいるのは屋上のドアの前。
不安だったから、凜にもついてきてもらったんだ。
そして、私は屋上のドアを開けられずにいる。
緊張がやばいよ~
「早くドア開けなって!!小野くん、待たせてるんじゃないの?なつから呼び出したんだから、小野くんを待たせちゃだめっしょ?!ほら、行ってきな!」
…よーし!行こう!
あんまり待たせらんないもんね。
凜が、私の背中をそっと押した。