あなたのことが大好きでした



がちゃ

屋上のフェンスに寄りかかってた
小野がゆっくり振り向いた。

「待たせちゃってごめんね。」
まずは、待たせたこと謝ったほうがいいよね?!

「あー全然!そんな待ってねーし!」

ほっ。そっか、あんま待ってないんだ。
良かった!

ん??あんま待ってなかったにしては
腕にフェンスの網目の後がくっきりだよ?!
あえて、そんな待ってない、って
言ってくれたのかな?

小野の優しさに胸がいっぱいになった。


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