HEROINE【完】
ほらね、やっぱり選手じゃなかった。


その名前に、周りの人は納得の表情。



いよいよサヨナラ。

今更私は、
次に会えるまでこの顔を目に焼き付けようと、
彼を見つめた。



テレビ中継の画面では、
あなたの顔を見られない。


「確かに・・・ゴメン」


私しか見てないでしょ?

でもあなたが謝ることじゃない。

最初に怒っていたのは、
勇気が出ない自分に対して。


意を決して、
私は口に出した。

< 14 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop