病茸【短編】
風呂で何度も何度も髪を洗い、なんとかあの気味の悪い液体はとれた。

私は安心したせいか眠くなって再び自分の部屋に戻って眠りについた。











「かゆい…」

数分眠っただろうか。私はまたあの痒みで目を覚ました。

頭の後ろを掻き毟る。

プチュプチュプチュプチュ…

爪の先であの丸い病茸が潰れる感触があったが、あまりの痒みに私は無我夢中で頭を掻き毟った。


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