コトン、コトン。
出ないものは仕方がないので、わたしは何も出来ずに帰宅することにした。

その後も何度か訪ねてみたけれど、斎藤さんに会えることは二度となかった。




新聞はおろか、あまりニュース番組も見ないサチに、このマンションで成人男性がひとり自殺したことなど知る由もない。
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