コトン、コトン。
足元をみると、サンダルの茶色いリボンが思いっきり破けてた。

どうしよう・・・。


「斎藤さん、サンダル、破けちゃったみたい。
どうしよう・・・ごめんなさい。」


無理言って連れてってもらうのに、迷惑かけちゃう。
わたしは心細くなった。


「まだ時間あるから大丈夫だよ。手当して、靴屋に行こうか。」


斎藤さんは大きな絆創膏を買ってきて、わたしの膝に貼ってくれた。

わたしはとりあえずやぶけたサンダルの破けた部分を安全ピンでとめた。


かたくて、なかなか刺さらなかった。

なんでこんなのが破れたりしたんだろう・・・。
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