小町物語。
気炎万丈
プラス思考
清々しい朝。
結局、私は寝なかった。
そんなことはどうでもいい。
ワイシャツを腕に通し灰色のレディースジャケットを着て
スカートを履いた。
朝ごはんも食べずに私は市営ボロ団地504号室に鍵を閉めた。
駅に着いて自転車を駐輪場に停め
定期券を出して改札口近くの時計をみた。
「8時5分・・・。間に合うか」
あいにく、電車内はおっさんばかり
朝っぱら加齢臭をブンブンだしている。
でも私はそんな事を一切気にせず
ケータイをいじり始めた。
30分後
『次は〇△駅~。左側のドアが開きます。』
プシュー。
ドアが開いた。
おっさんに押されながら私は電車を後にした。