無重力世界の天使は言った
サイダー


弾けて、消えて
喉の奥があつい

浮かんで、揺れて
胸の奥が痛い


しゅわしゅわ
溶けてく

サイダーみたいな私


思い出した涙の色は
限りなく透明だったんだ





(あまりに綺麗で、
私も泣いた)


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