紅龍 ―3―
未設定
蘭side
いったい何があったんだと思う。
急に目の前が真っ暗になった。
そこまでは覚えてる。
でも、その後を覚えていないんだ。
いつの間にか、私の目の前には楓さんではなく恭平がいた。
いつの間にか、私は自分のベットで寝ていた。
楓さんはどこ行った?
楓さんは椿夜に追われているんだ。
なんで私はここにいる。
私は倉庫に居たはずだ。
もしかしてあれは夢?
楓さんが椿夜に追われていたのも、私が息を切らして倉庫に向かったのも全て夢?
『椿夜の組長が青虎のなかにいるって。』
全て―…夢?