紅龍 ―3―
その寒さに身をすくめながら先に行く恭平をちょこちょこと追う。
まぁ、向かってるのは間違いなくあの椿夜の溜り場だけど恭平を追う。
…─てか、後ろをみれば今まで全然気付かなかったけど、黒桜会の仲間が私に続いてどかどかと付いてきているし。
なんかもう後ろ向くの嫌になったし。
だっていつもより数倍くらいいない?
流石の私も気が引けるって。
怖いって。
嫌、マジで。
てか、今こんな事考えられてる自分も怖い。
今から仲間を潰しに行くのに─…
なんかテンションおかしくない?
開き直ったか自分!?
開き直ったか私!?