紅龍 ―3―
せっかくテンション上がってたのに。
台無しだ!!
まぁ、テンション上がってたから気付かずに突っ込んだんだけど。
「────…」
1人でブツブツ言う私を皆不思議な目で見ている。
まっ、今の私にはそんなの関係ねぇし。
つか、最終的に恭平が悪くね?
「……─恭平ぇ。」
かってに恭平を悪者とし、視線を恭平に変えて睨み付けた。
恭平は何故か驚いた顔をしている。
いや、何故かじゃない。
きっとこの私のテンションだ。
自分でも、なんかおかしい気がする。
妙に吹っ切れてる。
落ちてかない。
こんな感覚、黒桜会入って初めてじゃない?
どうしたんだろう私。