紅龍 ―3―



かつかつと音を立てて私が一番に入る。




それに続いて恭平、後ろの人たち。



これが黒桜会の決まり。



力の高いもの順で入る。



舐められないように。




そんな私達の動きに合わせて向こうも動いた。




「よう来たな、黒桜会さん。」




椿夜のイカツイ奴等の一番前に出てきたのは紛れもない。





椿夜の組長。





「久しぶりだね。…─。」






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