紅龍 ―3―



目の前に居るのは紛れもない笹木。



何の変わりもしない。



─パリンッ─



何かが砕けた音がする。



あぁ、私は夢から覚めたんだ。





そう。





夢から覚めた先─…





現実は闇だ─…




「…─椿夜は終わりだ。」




─カチッ─





私は仲間に銃を向ける。






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