紅龍 ―3―
「───…。」
「蘭!?」
でも、流石に状況で言うとヤバイかもしれない。
龍達はたぶんだけど笹木について知らないだろうし。
私の名前を呼ぶ龍をじっと見つめる。
…─そんな悲しそうな顔しないでよっ。
まぁ、完璧に龍達からみたら、私は仲間に銃を向ける馬鹿者だろうけど。
「恭平。」
どうしたらいい。
「どうする蘭。」
この状況をどうしたらいい─…。
あんな悲しそうな顔されたら私でも脅しで帰らせられない。
龍達は悪くないから。
でも、ならどうしろって言う。