紅龍 ―3―
そして、そんな中龍達を横目に見た。
腕を組み、堂々たる龍。
どこかに電話してるのかケータイ片手にブラックスマイルの晃人。
なんか泣きそうな遊と私をじっと見つめる愁真。うわっ、愁真と目合った。
…─まぁ、どうやら見学しちゃう感じらしい。
てか、みんな余裕だねっ。
「うおらぁ─!!」
こっちは─…っ。
ゴリラになれるであろう奇声をだしながら殴りかかってくる椿夜組員さんをさっと交わし、一撃チョップ。
ゴリラ←名付けた)はドサッと気絶して倒れて行った。
忙しいっていうのに。
しかもさっきからずっとこんな感じの繰り返しだし。