紅龍 ―3―
ゴリラに襲い掛かられると面倒だからなるべく気配は消して。
「おりゃー。」
とか、
「くそー。」
とか周りからはそんな声が聞こえる。
私の目指す笹木と言えば、完璧に気配消してて誰も気付けていない。
いや、本当に居ないみたい感じだ。
てか、少しは戦えと思うぞ。
私は。
じゃないとさ?
「反応遅れるよ?体動かしてないと。」
「───…っ!?」
私のスペシャルと言える笹木一撃チョップがクリーンヒットした。