紅龍 ―3―



それの意味が分からず私は恭平の名前を叫んだ。




「恭平─…っ。」




「なに?蘭。」




「どういう意味。」




恭平は気持ち悪いほどの笑みを向けある方向を指す。



「…─龍たちがなに。」




その先にはこれまた気持ち悪いほどの笑みを向ける龍たちが居た。




「…─恭平?」




「ねぇ、蘭。これが蘭を救うための嘘だったらどうする?」




何だと思えば意味の分からない事を言いだす恭平。 



「全て、俺等豪華キャストの演技だったらどうする?」



「─…。」




< 53 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop