紅龍 ―3―
「もう少しわか『とにかくお前はもう銃を握るような事をしなくていいって事だ。』」
もう少し分かりやすく説明してよ。
その言葉はいつの間にか後ろに立っていた龍に消された。
「全てお前のために俺たちの仕組んだ事が成功した。」
そしてまた意味の分からない事を言われる。
「仕組んだ事って─…?」
だからここは冷静に一つ一つ整理しようと思う。
「そんな事どうでもいいだろ。」
思う─…
「はっ?」
「二ノ宮さん、こいつ借りるわ。」
「あぁ、早めに返せよ。」
「はっ?」
「蘭、こっちこい。」
「はぁぁぁぁ?」
どうやら私には選択と言うものがないらしく、整理もさせて貰えないらしい。
龍はこっちこいと言いながら私の手を取り、力強く引っ張った。
その力強さがまるで"逃げんな"と言っているよう。
てか、
「恭平っ!!なに私をかってに貸してんのよ!!」
「あぁ、ごめん。」
…─ふざけんな。