紅龍 ―3―



そして、それから私は涙が引いたころ龍たちの乗ってきたと思われる黒いいかにもな車に無理やり投げられて。



しかも、「はふんっ。」なんて奇声を上げながら乗った車の中には運転手さんと龍と私だけ。



他のみんなは乗ってこなくて、「みんなは?」って聞いたら龍は「バイクで遅れてくる。」なんてまた意味分かんないこと言われた。



見た感じ向かうのは青虎の倉庫。



ならわざわざバイクで遅れてくるより皆でさっと行ったほうがいいと私は思うが。



まぁ、龍にもいろいろ考えがあるのだろう。



なんて、こんな所で冷静な大人。私。



「お前の話、嫌っていうくらい聞いてやるから。…─てか話せよ。」



でも、やっぱ涙はでるもんだ。


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