紅龍 ―3―


「蘭、黒桜会辞めろ。」



そして静かに話しだす。



「だからなに言ってんの?なんで辞めろなんて─…」


「お前の役目は終わった。」


「役目ってなに?」



「黒桜会の名をまた知らせる。」



「もう知らされたの?」



「あぁ、」



「だから辞めろと。」



「…─あぁ。」



「なんで?」



「あ"?」



そう言うと急に龍が私から離れた。



その龍の顔は─…



「なんで怒ってんの。」



人じゃないほどの怒りに満ちてて。



殺気がやばいっ。



「なにがなんで?だ。」



「はっ?」



「なんで?ってなんだ。」




しかも私が悪いらしい。



< 61 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop