紅龍 ―3―
「蘭、黒桜会辞めろ。」
そして静かに話しだす。
「だからなに言ってんの?なんで辞めろなんて─…」
「お前の役目は終わった。」
「役目ってなに?」
「黒桜会の名をまた知らせる。」
「もう知らされたの?」
「あぁ、」
「だから辞めろと。」
「…─あぁ。」
「なんで?」
「あ"?」
そう言うと急に龍が私から離れた。
その龍の顔は─…
「なんで怒ってんの。」
人じゃないほどの怒りに満ちてて。
殺気がやばいっ。
「なにがなんで?だ。」
「はっ?」
「なんで?ってなんだ。」
しかも私が悪いらしい。