紅龍 ―3―
「龍─…?」
いや、本当は知ってたのかもしんない。
このドキドキ。
ずっと前からこうだった。
ずっと気付かないようにしてただけ─…
でも、少しの間龍に会ってなかったからかな?
それとも今日の私のテンションが可笑しいからかな?
気付いたんだ。
はっきりとこのドキドキの意味を。
でも─…伝えていいのかな?
今回のことだって全てが終わったわけじゃない。
それに私、元だけど紅龍だし。
龍は青虎だし。
まぁ一様闇夜のときには手を組んだけど…
なんか紅龍元総長が青虎総長の彼女ーって聞こえ悪くね?
つか、なにこの考え。
私は男かっ!?
なにが聞こえ悪くね?だよ。
まぁ、先代たちからしたらあんまいい気はしねぇよな。
んー。
それに私、付き合うとか苦手だし。
手を繋いだり、キスとか正直いって嫌い。
ベタベタするのも嫌い。
…私、可愛げなっ!!
マジで男思考なってる。
……どうしよう。
いや、男思考のことじゃなくて龍の気持ちについて。