ホウキボシ

「伊本ー」
後ろ姿に声をかけた。
「何ー？」
結構遠くにいる伊本は、アタシと同様叫ぶように返事をする。
「あのぉ、、、、一緒に、、行かない？」
少し照れくさいのを押し倒して言ったアタシに、吹き出しながらも
「いいよ、行こう」
と、心よく返事をしてくれた。

結構イイ奴。

アタシには、伊本がそこら辺の男子よりよく見えてきたのは、間違っていなかった。
一週間にしてこんな事思うなんて、アタシはどうかしたのか、、？
一目惚れはしないタイプ。なのに、アイツはアタシを惑わせる。
だけど、そんな悪く思わない。


変な気持ちはアタシの中から消えなかった。